“粂吉”の読み方と例文
読み方割合
くめきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粂吉くめきちさん、飛んだ目に会いなすったね。まあ、髪でもなでて……おう肩にも泥がついている……ついでに帯でもお直しなさい」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
出しましたよ。川甚の小さい船で、乘込んだのは、主人の五郎次郎とお孃さんの玉枝さん、それに下女のお鶴に、あのヘラヘラ野郎の手代粂吉くめきち
飯を喰った万平が、表二階の若衆部屋へ上って行くと、皆どこかへ遊びに行ってガランとした部屋の隅に、早くも床を取って寝ていた朋輩の粂吉くめきちが、頭を持ち上げてソウ云った。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)