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粂吉
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くめきち
ふりがな文庫
“
粂吉
(
くめきち
)” の例文
「
粂吉
(
くめきち
)
さん、飛んだ目に会いなすったね。まあ、髪でもなでて……おう肩にも泥がついている……ついでに帯でもお直しなさい」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出しましたよ。川甚の小さい船で、乘込んだのは、主人の五郎次郎とお孃さんの玉枝さん、それに下女のお鶴に、あのヘラヘラ野郎の手代
粂吉
(
くめきち
)
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飯を喰った万平が、表二階の若衆部屋へ上って行くと、皆どこかへ遊びに行ってガランとした部屋の隅に、早くも床を取って寝ていた朋輩の
粂吉
(
くめきち
)
が、頭を持ち上げてソウ云った。
芝居狂冒険
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
二、三軒、久蔵は昔の仲間浜町の
粂吉
(
くめきち
)
のところへ、万吉は
卜者
(
うらない
)
へ、久三郎は明神下の浪人者井田平十郎のところへ——
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
粂吉
(
くめきち
)
をここへ呼べと、馬春堂か何かしきりと女中にクダを巻き初めたので、伊兵衛は外聞をはばかりながら
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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二、三軒、久藏は昔の仲間濱町の
粂吉
(
くめきち
)
のところへ、萬吉は
卜者
(
うらなひ
)
へ、久三郎は明神下の浪人者井田平十郎のところへ——
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ここ大入りつづきで、ほくほくものの太夫元は、この興行に見込みがあると見て、旅先から手踊りの女芸人を数名買い込んで来て、
粂吉
(
くめきち
)
の前座に景気をつけている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よく見ました。私と
粂吉
(
くめきち
)
さんと二人で、提灯をつけて、庭の植込みから縁の下まで」
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
病人のそばで、
密々
(
ひそひそ
)
、話し込んでいた
女衒
(
ぜげん
)
の
粂吉
(
くめきち
)
が、耳を抑えて、飛び上がった。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この狂躁曲の演出者は、
野幇間
(
のだいこ
)
の善吉で、藝者の
粂吉
(
くめきち
)
とお吉がその助手。それに女小間物屋のおけさ、その娘のお六、指物職人の勘太、その妹分のお榮など、いづれも申分のない藝達者でした。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろから毒を言ふのは、ヘラヘラの
粂吉
(
くめきち
)
でした。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
粂
漢検準1級
部首:⽶
9画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“粂”で始まる語句
粂
粂八
粂公
粂之介
粂之助
粂之進
粂仙
粂太郎
粂野美作守
粂姐