“巡礼”のいろいろな読み方と例文
旧字:巡禮
読み方割合
じゅんれい72.2%
じゅんれ11.1%
じゆんれい11.1%
ピルゲル5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまの巡礼じゅんれいは、やまえ、かわわたり、野原のはらぎ、村々むらむらをいって、自分じぶん故郷ふるさとくには、いつのころであろうとかんがえられたのです。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幼児をさなごしろ蜜蜂みつばち分封すだちのやうに路一杯みちいつぱいになつてゐる。何処どこからたのかわからない。ごくちひさな巡礼じゆんれいたちだ。胡桃くるみ白樺しらかんばつゑをついて十字架クルス背負しよつてゐるが、その十字架クルスいろ様々さまざまだ。
私はうすもやだつ野を前に、独りぼんやりとこの巡礼ピルゲルを見送って、いつまでもいつまでも、寂しい思いにふけっていた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)