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八卦見
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はっけみ
ふりがな文庫
“
八卦見
(
はっけみ
)” の例文
だが、
八卦見
(
はっけみ
)
ではあるまいし、見ず知らずの人間が、きょう引越しすることを、いったいまあ、どうして言い当てることができたのであろう。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
老人は私の顔を天眼鏡で
覗
(
のぞ
)
いて見たり、
筮竹
(
ぜいちく
)
をがちゃがちゃいわして見たり、まるで人相見と
八卦見
(
はっけみ
)
と一しょにやっていましたが、やがてのことに
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
八卦見
(
はっけみ
)
だって、先生と言われています。どうやら、世の中から名士の扱いを受けて、映画の試写やら相撲の招待をもらうのが、そんなに嬉しいのかね。
或る忠告
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「下手に未練もたんと別れた方が身のためやぜ」などとそれが親の言う言葉かと、蝶子は興奮の余り口喧嘩までし、その足で新世界の
八卦見
(
はっけみ
)
のところへ行った。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
それがいわゆる
八卦見
(
はっけみ
)
占い者の
常套
(
じょうとう
)
手段といえば手段ですが、とにかくその前を通りかかると、突然、あなたには死相が浮かんでいるというようなことをいったのだそうで
右門捕物帖:06 なぞの八卦見
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
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つまり遊歴の
八卦見
(
はっけみ
)
道者と化けすましたもので、宿を立ち出て、ほどなく、南大門にさしかかって見れば、さすが河北第一の
大都
(
たいと
)
・
紫金
(
しきん
)
の瓦、
鼓楼
(
ころう
)
の旗のぼり、万戸の人煙は、春の
霞
(
かすみ
)
を思わせて
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八卦見
(
はっけみ
)
や療養師や、インチキ・アンマや、目附の悪いのがくるようになり、彼らが昼間くる時はカリコミがあった時で、一時しのぎに逃げこんでいるのだから、ソワソワと落付かず、碁はウワの空で
安吾巷談:06 東京ジャングル探検
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「
八卦見
(
はっけみ
)
じゃあるまいし、こんなことがどうして分るのです。それとも、あんた自身が、丁度この時間に、賊を逮捕して見せるとでもおっしゃるのですか」
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
八卦見
(
はっけみ
)
じゃあるめえし、おれにきいたってわからねえじゃねえか。だが、察するに
鷹揚
(
おうよう
)
なところを見ると、その子せがれは万事がきっと上品で、顔なぞも割合にやさ形だな」
右門捕物帖:04 青眉の女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「大旦那。
八卦見
(
はっけみ
)
をよんで参りました」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこに店を張っていたじじむさい天神ひげの
八卦見
(
はっけみ
)
だったのです。
右門捕物帖:06 なぞの八卦見
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
卦
漢検準1級
部首:⼘
8画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“八卦”で始まる語句
八卦
八卦屋
八卦炉
八卦陣
八卦神如
八卦人相見
八卦手引草