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占
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うらない
ふりがな文庫
“
占
(
うらない
)” の例文
ここに梓が
待人
(
まちびと
)
、
辻占
(
つじうら
)
、畳算、夢の
占
(
うらない
)
などいう迷信の
盛
(
さかん
)
な人の中に生れもし育ちもし、且つ教えられもしたことを
予
(
あらかじ
)
め断っておかねばならぬ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
丈
(
たけ
)
高く面
朱
(
しゅ
)
のようなる人なり。娘はこの日より
占
(
うらない
)
の術を得たり。異人は山の神にて、山の神の子になりたるなりといえり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この部落のものが、徳川時代には、いわゆるシュクの徒ともなり、或いは陰陽師と呼ばれて、
占
(
うらない
)
をする部落ともなり、或いは芝居者などになっている。
賤民概説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
固
(
もと
)
より看板をかけての
公表
(
おもてむき
)
な
商買
(
しょうばい
)
でなかったせいか、
占
(
うらない
)
を
頼
(
たのみ
)
に来るものは多くて日に四五人、少ない時はまるで筮竹を
揉
(
も
)
む音さえ聞えない夜もあった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その方向を天意が示す
占
(
うらない
)
と見て、楊志は、
何処
(
いずこ
)
の地へ出る道とも知らず、やがてよろよろ
麓
(
ふもと
)
の方へ降りていった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
洛書
(
らくしょ
)
というものは最も簡単なマジックスクェアーである。それが聖典たる
易
(
えき
)
に関している。
九宮方位
(
きゅうきゅうほうい
)
の
談
(
だん
)
、
八門遁甲
(
はちもんとんこう
)
の説、
三命
(
さんめい
)
の
占
(
うらない
)
、
九星
(
きゅうせい
)
の
卜
(
ぼく
)
、皆それに続いている。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ネーにはナポレオンのこの奇怪な
哄笑
(
こうしょう
)
の心理がわからなかった。ただ彼に揺すられながら、恐るべき
占
(
うらない
)
から
逃
(
の
)
がれた蛮人のような、大きな哄笑を身近に感じただけである。
ナポレオンと田虫
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
國「おとぼけでないよ、百両のお金が此の胴巻ぐるみ
紛失
(
ふんじつ
)
したから、
御神鬮
(
おみくじ
)
の
占
(
うらない
)
のと心配をしているのです、是が
失
(
な
)
くなっては何うも私が殿様に済まないからお金を返しておくれよ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あれッ。大切な果物が皆河へ落ちた。王様へ差し上げる
占
(
うらない
)
の果物は皆流れて行って終う。ああ、勿体ない。勿体ない。あれ、取って下さい。取って下さい。誰も取ってくれなければ妾が行く」
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
十四の時から
灸
(
きゅう
)
、
占
(
うらない
)
の道楽を覚え、三十時代には十年も
人力車
(
くるま
)
を引いて、自分が小諸の車夫の初だということ、それから同居する夫婦の
噂
(
うわさ
)
なぞもして、鉄道に親を引つぶされてからその男も次第に
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「何をあのへぼ
占
(
うらない
)
師めが、人を騒がせおって」
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
その花の
占
(
うらない
)
を
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「神経の起った時、わざわざそんな馬鹿な所へ出かけるからさ。
銭
(
ぜに
)
を出して下らない事を云われてつまらないじゃないか。その後もその
占
(
うらない
)
の
宅
(
うち
)
へ行くのかい」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「おう、ご番卒でございますか。てまえは、
泰山
(
たいざん
)
の
儒者
(
じゅしゃ
)
ですが、諸国遊歴がてら、
占
(
うらない
)
を売って旅費とし、また諸山の学問を
究
(
きわ
)
めんとしている者でございまする」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「嘘だ。美紅姫はそんな悪い女でない。又そんな悪魔に魅入られるような女ではない。私はお婆さんの云う事を本当にする事は出来ない。他の
占
(
うらない
)
は皆当ったけれども、今の占だけは決して当らない」
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
相「ハヽア其の
占
(
うらない
)
は名人だね、驚いたねえ、成程、フム」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“占(占い)”の解説
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。
(出典:Wikipedia)
占
常用漢字
中学
部首:⼘
5画
“占”を含む語句
占領
辻占
口占
占者
卜占
占有
抱占
独占
年占
買占
占術
占象
占治茸
占問
占筮
易占
占師
太占
占地茸
占城
...