“抱占”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だきし60.0%
かかえし20.0%
かゝへし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水車すいしゃの叔父さんに背負おぶさって、家に着いたのは最早もうトボトボ頃であった。お母さんは乃公を抱占だきしめて涙を流した。宛然まるで十年も別れていたようである。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
浅黄あさぎ手絡てがらけかかって、透通すきとおるように真白まっしろほそうなじを、膝の上に抱いて、抱占かかえしめながら、頬摺ほおずりしていった。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
淺黄あさぎ手絡てがらけかゝつて、透通すきとほるやうに眞白まつしろほそうなじを、ひざうへいて、抱占かゝへしめながら、頬摺ほゝずりしていつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)