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だきし
ふりがな文庫
“
抱占
(
だきし
)” の例文
水車
(
すいしゃ
)
の叔父さんに
背負
(
おぶ
)
さって、家に着いたのは
最早
(
もう
)
トボトボ頃であった。お母さんは乃公を
抱占
(
だきし
)
めて涙を流した。
宛然
(
まるで
)
十年も別れていたようである。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「お柳、」と思わず
抱占
(
だきし
)
めた時は、
浅黄
(
あさぎ
)
の
手絡
(
てがら
)
と、雪なす頸が、鮮やかに、
狭霧
(
さぎり
)
の中に
描
(
えが
)
かれたが、見る見る、色があせて、薄くなって、ぼんやりして、
一体
(
いったい
)
に
墨
(
すみ
)
のようになって、やがて
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お
柳
(
りう
)
、」と
思
(
おも
)
はず
抱占
(
だきし
)
めた
時
(
とき
)
は、
淺黄
(
あさぎ
)
の
手絡
(
てがら
)
と、
雪
(
ゆき
)
なす
頸
(
うなじ
)
が、
鮮
(
あざ
)
やかに、
狹霧
(
さぎり
)
の
中
(
なか
)
に
描
(
ゑが
)
かれたが、
見
(
み
)
る/\、
色
(
いろ
)
があせて、
薄
(
うす
)
くなつて、ぼんやりして、
一體
(
いつたい
)
に
墨
(
すみ
)
のやうになつて、やがて
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
占
常用漢字
中学
部首:⼘
5画
“抱”で始まる語句
抱
抱擁
抱一
抱主
抱妓
抱負
抱合
抱込
抱茗荷
抱懐