トップ
>
売卜者
>
うらない
ふりがな文庫
“
売卜者
(
うらない
)” の例文
その時の籤はそんなに悪くもなかったが、三十過ぎるまでは、心に苦労が絶えないというようなことは、一、二度
売卜者
(
うらない
)
にも聞かされた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
女中のある者は名高い
売卜者
(
うらない
)
のところへ走った。表面はあくまでも秘密を守っているものの、屋敷の内輪は引っくり返るような騒動であった。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
件
(
くだん
)
の
売卜者
(
うらない
)
の
行燈
(
あんどう
)
が、
真黒
(
まっくろ
)
な石垣の根に、狐火かと見えて、急に土手の松風を聞く
辺
(
あたり
)
から、そろそろ足許が覚束なくなって、心も暗く、
吐胸
(
とむね
)
を
支
(
つ
)
いたのは、お蔦の儀。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは恐れ入ります……宜うございます
私
(
わたくし
)
は死にます/\、私は蔵前の
売卜者
(
うらない
)
に
占
(
み
)
て貰っても、お伺いをしても寿命が短かい、目の上に何とかいう
黒子
(
ほくろ
)
が現われてるといいましたが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
以前はここらで
売卜者
(
うらない
)
などをしていたが、ひとり娘が
容貌
(
きりょう
)
望みで
砧
(
きぬた
)
村の豪家の嫁に貰われたので、今では楽隠居のように暮らしているというのです。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
この忠義ものは、二人の
憂
(
うれい
)
を憂として、紺屋から帰りがけに、千栽ものの、風呂敷包を持ったまま、内の前を一度通り越して、見附へ出て、土手際の
売卜者
(
うらない
)
に
占
(
み
)
て貰った、と云うのであった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
売
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
卜
漢検準1級
部首:⼘
2画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“売卜”で始まる語句
売卜
売卜先生
売卜乾坤堂