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卜
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うらない
ふりがな文庫
“
卜
(
うらない
)” の例文
秀継は、赤面したが、なお何とかして、利家を思い止まらせようと試みてか、わざと、
卜
(
うらない
)
の
上手
(
じょうず
)
をよんで、出陣の吉凶を
卜
(
うらな
)
わせた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まずあれは易者なんで、佐助めが奥様に勧めましたのでございます、鼻は
卜
(
うらない
)
をいたします。」
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
易
(
えき
)
だの
卜
(
うらない
)
などということは、それこそ薄志弱行の凡俗のすることで、人間に頭脳と理性が備わっていることを信ずるものにとっては、ばかばかしくて取上げられるものではない。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
成は
牀
(
ねだい
)
の上に身を悶えて、ただ自殺したいとばかり思っていた。その時村へ一人のせむしの
巫
(
みこ
)
が来て、神を祭って
卜
(
うらない
)
をした。成の細君は金を持って巫の所へ成の身の上のことを
訊
(
き
)
きにいった。
促織
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
それが凡人の言なら、戯れとも聞き流しましょうが、評判な
卜
(
うらない
)
の名人の言でしたから、少年は泣き泣き走り去って、父親に告げました。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そしてこれはお米から聞いた話ではございません、爺をお招きになりましたことなんぞ、私はちっとも存じないでおりますと、ちょうどその
卜
(
うらない
)
を立てた日の晩方でございます。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「拙者は
卜
(
うらない
)
を稽古して置かなかった。だが、お一人暮しですか、こんな
淋
(
さび
)
しいところに」
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と、自分の
卜
(
うらない
)
が的中しないことを今はしきりに
祷
(
いの
)
っていた。気のせいか、こよいに限って、
燈火
(
ともしび
)
の色も
凶
(
わる
)
い。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
卜
(
うらない
)
もくだらないもあったもんじゃあございません。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「許都に、
卜
(
うらない
)
の上手がいたな。どうも今度の病気はちとおかしい。ひとつ
卜者
(
うらないしゃ
)
に見てもらおうと思うのだが」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「都を出るとき、
管輅
(
かんろ
)
に
卜
(
うらない
)
を観てもらったら、彼がいった。——このたびの戦場では、ひとりの大将を失うであろうと。故に、あえて入念に作戦しているわけだ」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
卜
(
うらない
)
のうえでいうのではない、証拠のあることです、そなた達へ向って、口にするも恥かしいが、嬀覧は妾に道ならぬ不義をいどみかけている。妻になれと迫るのです。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、吉兆です」と、孔明は、衣の下で何か指をくりながら、
卜
(
うらない
)
をたてて答えた。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「へえ、あんな
侠
(
きゃん
)
な
気質
(
きだて
)
のおかみさんでも、
卜
(
うらない
)
などを観てもらいに行きますかね」
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
海道の日和見武士のうちには、道誉の参陣を見てから寄って来たものもある。彼の
向背
(
こうはい
)
にさえ注意していればおのずから勝目の
孰
(
いず
)
れかが分ると自己の去就の
卜
(
うらない
)
としている武族も近ごろは多かったのだ。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、幼少から易学を好み、
卜
(
うらない
)
をよくした。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“卜(占い)”の解説
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。
(出典:Wikipedia)
卜
漢検準1級
部首:⼘
2画
“卜”を含む語句
卜者
売卜者
売卜
卜筮
卜占
卜部
卜居
占卜
卜筮者
卜定
賣卜
占卜者
卜占者
卜伝
亀卜
半井卜養
医卜
卜屋算
卜部兼好
塚原卜伝
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