“卜伝”の読み方と例文
旧字:卜傳
読み方割合
ぼくでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし土屋庄三郎も、塚原卜伝ぼくでん唯一の門弟松岡兵庫之助に学んだ腕前。ジリジリと後へ引きながらも突いて出ようと隙を狙う。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
土佐の卜伝ぼくでんに置きざりを食った剣術高慢のさむらいのように、地団駄を踏んで歯噛みをする事のていが尋常ではありません。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
世にふとの御所とよばれた国主の北畠具教とものり卿は、卜伝ぼくでん直系の第一人者であった。その権勢、その流風を慕って、由来、伊勢路の往来には武芸者のすがたも多い。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)