“具教”の読み方と例文
読み方割合
とものり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがほかにもう一家、伊勢桑名の太守北畠具教とものりがある。この具教もその道においてかくれない達人であり、またよい国司でもあったらしく
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国司北畠具教とものりは名高い大将で、大河内おごうち城に拠って固く防いだ。蒲生鶴千代、改め忠三郎賦秀は、五百の兵を率いて陣頭に進んだが、身も心も全く動揺してしまった。
蒲生鶴千代 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
門弟一万を越える中、その最も有名なのは足利将軍義輝公、伊勢国司北畠具教とものりで、後年柳生但馬守が徳川将軍に教授したのと、天下二師範の名の下に並称されたものである。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)