“ふんぬん”の漢字の書き方と例文
語句割合
紛紜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このことばをしてもし平生にあらしめば必ず一条の紛紜ふんぬんき起こすに相違なきも、病者に対して看護の地位に立てる者はなんらのこともこれを不問に帰せざるべからず。
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
壮士間に紛紜ふんぬんを生じ、渡航をこばむの壮士もある様子ゆえ、儂は憂慮に堪えず、彼らに向かい、間接に公私の区別を説きしも、悲しいかな、公私を顧みるのおもんばかりなく、許容せざるを以て
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
民権論者と政府との不和は、あたかも一流中の内乱にして、これがため事情の紛紜ふんぬんをいたし、ついには守旧と改進との分界も分明ならざるの禍を招くべし。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)