“うんぬん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウンヌン
語句割合
云々94.3%
云云4.9%
云爾0.4%
紛紜0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ボクはもう他人に向って好き、嫌いを云々うんぬんしますまい。好きだから好きと、云ったのに、嫌いになったら、嫌いになったと云えない。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
源平盛衰記げんぺいせいすゐき文覚発心もんがくほつしんくだりに、「はやきたつて女と共にし居たり、狭夜さよやうやう更け行きて云云うんぬん」と、ちやんと書いてある事である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それを見ずに、単に無抵抗主義の条について云爾うんぬんしてゐたのは余りに不親切でもあり、また浅薄でもあると思つた。
月明夜々 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
世にはその境遇を問わず、道徳保安者の、死んだもののような冷静、無智、隷属、卑屈、因循をもってのりとし、その条件にすこしでも抵触すれば、婦徳を紛紜うんぬんする。しかし、人は生きている。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)