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云云
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うんぬん
ふりがな文庫
“
云云
(
うんぬん
)” の例文
延陵
(
えんりょう
)
の
季子
(
きし
)
、その長子を
葬
(
ほうむ
)
りて、『骨肉は上に帰復す
命
(
さだめ
)
なり。魂気の若きは、すなわち
之
(
ゆ
)
かざるなし、
之
(
ゆ
)
かざるなし』と
曰
(
のたま
)
いし、
云云
(
うんぬん
)
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
源平盛衰記
(
げんぺいせいすゐき
)
の
文覚発心
(
もんがくほつしん
)
の
条
(
くだり
)
に、「はや
来
(
きた
)
つて女と共に
臥
(
ふ
)
し居たり、
狭夜
(
さよ
)
も
漸
(
やうやう
)
更け行きて
云云
(
うんぬん
)
」と、ちやんと書いてある事である。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
当時の流言は
啻
(
たゞ
)
に正弘の病を
云云
(
うんぬん
)
したのみならず、又其死を云云した。わたくしは其一例として「嘉永明治年間録」の文を引く。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
また女子の高等教育を一般に是認させる必要から特に大学教育を
云云
(
うんぬん
)
しますけれど、智力の充実は必ず大学教育に限った訳でもありませんから
婦人改造と高等教育
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
笑いの哲学とは、
流石
(
さすが
)
に軽妙
洒脱
(
しゃだつ
)
なベルグソンの着想だ。こうでなくては哲学は意味をなさぬ。ここを忘れて人間性を
云云
(
うんぬん
)
したところで、——しかし、おかしい。
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
話が大変大きくなって来たようであるが、始めに束縛
云云
(
うんぬん
)
と云い出した動機は、わしらのような境遇にはいると休日なるものが
頻
(
しき
)
りに恋しくなるものであると云うことを云いたかったのである。
鹿山庵居
(新字新仮名)
/
鈴木大拙
(著)
(『
倶舎論
(
くしゃろん
)
』に曰く、「眼等の根に、転変あるによるがゆえに、諸識も転異す。根の増損に隨って識に
明昧
(
めいまい
)
あるゆえに、
云云
(
うんぬん
)
」と)
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
わたくしの判断を以てすれば、人情の極至は水仙花
云云
(
うんぬん
)
の語に在らずして此語に在る。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「広く智識を世界に求め
云云
(
うんぬん
)
」と仰せられた維新の御誓文を拝したる以後の国民は、何よりも思想を重んずべきはずであるのに、今なおそのような蛮風の
遺
(
のこ
)
っているのは困ったものである。
婦人と思想
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
俊寛が乗るは
云云
(
うんぬん
)
の文句は、当時大いに久米正雄を感心させたものである。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
域をこゆるをもってのゆえに、よく生死に堕し、よく涅槃に堕す。迷悟、凡聖これよりして起こり、生死、涅槃ゆえなくして分かる、
云云
(
うんぬん
)
。
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
しかるに国々の俗、これに迷いてわざわいとなること少なからず。雲伯二州は迷うことはなはだしく、わざわいとなること最も多し、
云云
(
うんぬん
)
。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
その他、数人の同行者が一時におかされたるの例あり。結局は空腹に乗じて、人体内に一種強力の
麻痺
(
まひ
)
を与うる空気のためなるべし、
云云
(
うんぬん
)
。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
何年の後に
云云
(
うんぬん
)
のことが起こるということを言うと、必ずそういうことがある、すなわち時間を経過して合する、これを時間上の偶合という。
妖怪学一斑
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
これから「法性寺入道前関白太政大臣様」といおうの——「法性寺入道前関白
云云
(
うんぬん
)
」と呼気を切らずに三遍くり返しいうときは、落つるなり。
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
そのときに食物を犬神の家に贈れば、取りつきたる犬神が離れて正気にかえる。この犬神を有する家とは、他人結婚を避け、交わりを結ばず、
云云
(
うんぬん
)
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
しかるに、四人の者の目には鵄とのみ見ゆればいいあらそうに、彼一人のみ、まさしく山伏なる者をといいて、さらに四人の言を聞き入れず、
云云
(
うんぬん
)
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
また、常州土浦町、五頭氏の報知によれば、「盆の裏へ狐狗狸の三字を指頭にて書き、それに風呂敷ようのものを掛け、これに
燧火
(
ひうち
)
をいたす、
云云
(
うんぬん
)
」
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
まるめて一つずつその一束の竹の中に入れ、その入れたる方を下にし、これを机または畳の上に据え置くなり、
云云
(
うんぬん
)
。
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
臼、木鉢、皿等の重量のものをめぐらして、よくその足をあぐるは、大抵この天狗の来たるときに限る、
云云
(
うんぬん
)
。
妖怪玄談
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「むかし、この所にて首をはねられた囚人が、無縁仏となり
得道解脱
(
とくどうげだつ
)
ができずして、地獄の中に泣き叫ぶ、その涙雨が降るものならん」と
噂
(
うわさ
)
し合う、
云云
(
うんぬん
)
。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
春は花さき、秋は実り、あるいは青くあるいは赤く、かかる色を地中よりだれが染めわけしや、
云云
(
うんぬん
)
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
よって一同庭へ下り、月光をかりてここかしことさがし見るに、その形、
橙実
(
だいだい
)
ほどの焼け土の一塊が、大樹の根より三、四尺離れたる所に落ちてありしを見いだしたり、
云云
(
うんぬん
)
。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
例えば、「一白の人の星は北方をつかさどり、三碧の人の星は東方をつかさどる、
云云
(
うんぬん
)
」
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
禍福は天の下すところとのみ心得、方位をなおざりにする者のために、この理をのぶることしかり。もっとも、知らず識らず凶方を犯し、ついに災害を受くる者ままあることなり、
云云
(
うんぬん
)
。
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
発し、死亡に及ぶ、
云云
(
うんぬん
)
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
“云云”の意味
《名詞》
これこれ。しかじか。どうのこうの。
「とされる」「という」などの意で、文章の文末などに置かれる語。
あれこれと意見を言うこと。とやかく言うこと。
(出典:Wiktionary)
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
“云”で始まる語句
云
云々
云付
云為
云訳
云懸
云出
云事
云掛
云張