“軋音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつおん50.0%
きしみ33.3%
きしりね16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地上にてついた二人の影と、低くしずかに余韻を響かせている鉄の扉の軋音あつおんと、——いつの間にか、その音は、車匿の歔欷きょきに変わっていた。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
足もとで軋音きしみを立てる雪の上へ駈け出させようと、誘惑するもののやうに、家々の窓をばそつと覗き込んでゐるだけであつた。
と、ふたたび軋音きしりねがして、雑木林が徐々に動くと、洞の口は見えなくなった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)