“鋸引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のこぎりび80.0%
のこぎりびき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鋸引のこぎりびきがんで、セメント柱は二つに切られた。博士の指図によって、消防隊の人々が一方のセメント柱に手をかけて、えんやえんやと引張った。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ところで番頭さん、あれだけの鋸引のこぎりびきが、聞えなかつたのは何う言ふわけだらう。あんな大穴を二つもあけるには、どうしたつて半刻はんときはかゝるが」
ガラツ八は、泥棒の鋸引のこぎりびきにした雨戸へ、廻し鋸を入れて少しづつ、少しづつ引いて居ります。
プーンと言つた鋸引のこぎりびきでもするやうな、あぶが障子の間へ入つたやうな、——私も聽きましたとも。すると主人は飛起きて、絆纒はんてんを引つ掛けて、手燭てしよくと鍵を持つて、廊下傳ひに土藏の方へ行きました。