“のこぎりびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鋸引66.7%
鋸挽33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラツ八は、泥棒の鋸引のこぎりびきにした雨戸へ、廻し鋸を入れて少しづつ、少しづつ引いて居ります。
プーンと言つた鋸引のこぎりびきでもするやうな、あぶが障子の間へ入つたやうな、——私も聽きましたとも。すると主人は飛起きて、絆纒はんてんを引つ掛けて、手燭てしよくと鍵を持つて、廊下傳ひに土藏の方へ行きました。
あのよねとかともとかいう変てこな兄いが、どうした間違えか役人にとっつかまって、ちょうさんてえ罪で、草津の辻で三日間のさらし、それが済むとやがて鋸挽のこぎりびきになろうてんだ。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)