“ゆきさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行先70.0%
前途10.0%
往先10.0%
行方10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行先ゆきさきの認めのい松公を慕って居ても末始終お前の身の上が覚束無おぼつかねえよ、縁有って一度でも二度でも苦労をした間柄だから、少しの金で松公の手が切れる事なら
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はひつてよう……いま前途ゆきさきいたのに、道草みちぐさをするは、とがさして、燒芋屋やきいもやまへ振返ふりかへると、わたしをしへたとき見返みかへつた、のまゝに、そといて、こくり/\とぬくとさうな懷手ふところで居睡ゐねむりする。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また亡命などにて出国し候ては往先ゆきさきの不都合もこれ有る事故、足下出牢の上は先ず慈母の心を慰め、兄弟間遊学の事も政府辺の指揮を受けての事が宜敷く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
房枝は、にくらしげに、その自動車の行方ゆきさきを見つめていた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)