“燒芋屋”の読み方と例文
新字:焼芋屋
読み方割合
やきいもや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燒芋屋やきいもやまへ床几しやうぎして、日向ひなたぼつこをしてばあさんがあつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はひつてよう……いま前途ゆきさきいたのに、道草みちぐさをするは、とがさして、燒芋屋やきいもやまへ振返ふりかへると、わたしをしへたとき見返みかへつた、のまゝに、そといて、こくり/\とぬくとさうな懷手ふところで居睡ゐねむりする。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みせかまどうへで、ざるすかすまで、あか/\とのさしたところは、燒芋屋やきいもやとしては威嚴ゐげんとぼしい。あれはれるほどなさむばんに、ぱつといきれがつにかぎる。で、白晝はくちう燒芋屋やきいもやは、呉竹くれたけさと物寂ものさびしい。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)