“往先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆくさき50.0%
ゆきさき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当今政治の欠乏を歴詆れきていして、かくの如くにては往先ゆくさき三、五年の無事も保し難しというて、鞠吏きくりを激怒せしめ、すなわち曰く、「ここを以て死罪を得るといえども悔ざるなり」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その初めは釈迦しゃか天竺てんじく王の若殿に候処、若き時から感心のつよき人にて、老人を見ればわが身も往先ゆくさきは老人に成るかと悲しみ、死人を見ては吾身も往先は死のうかと悲しみ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
また亡命などにて出国し候ては往先ゆきさきの不都合もこれ有る事故、足下出牢の上は先ず慈母の心を慰め、兄弟間遊学の事も政府辺の指揮を受けての事が宜敷く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)