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六
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ろく
ふりがな文庫
“
六
(
ろく
)” の例文
「慌てまい。六ちゃん、いや、ちゃんと云う柄じゃねえ。
六公
(
ろくこう
)
、
六
(
ろく
)
でなし、
六印
(
ろくじるし
)
、
月六斎
(
つきろくさい
)
でいやあがら。はははは。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
但
(
たゞ
)
し
櫻島
(
さくらじま
)
はかういふ
大噴火
(
だいふんか
)
を
百年
(
ひやくねん
)
或
(
あるひ
)
は
二三百年
(
にさんびやくねん
)
の
間隔
(
かんかく
)
を
以
(
もつ
)
て
繰返
(
くりかへ
)
すので、
隨
(
したが
)
つて
鎔岩
(
ようがん
)
の
流出量
(
りゆうしゆつりよう
)
も
多
(
おほ
)
く、
前回
(
ぜんかい
)
の
場合
(
ばあひ
)
は
一
(
いち
)
・
六
(
ろく
)
立方粁
(
りつぽうきろめーとる
)
と
計算
(
けいさん
)
せられてゐるが
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
近所の
六
(
ろく
)
っていうやつに口を吸われたことがあるの、そのときあたしは自分の躯がすっかりけがれちゃって、一生きれいにはなれないと思って泣いたわ
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
六
(
ろく
)
」「六?
六
(
ろく
)
さんというのかね。」と問いますと、子供はうなずいたまま例の怪しい笑いをもらして、口を少しあけたまま私の顔を気味の悪いほど見つめているのです。
春の鳥
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
お辰の代りに、花嫁に仕立てられたのは、どこから来たともなく、二三年この方、神田あたりを
彷徨
(
さまよ
)
い歩く女乞食のお
六
(
ろく
)
、これは、何を訊いても一向取り止めのない始末です。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
娘のまきと、さだに守りをされながら、
六
(
ろく
)
の小さい裸足の足音は湿りけのある地面に吸いつくような調子で、今来て肩につかまったかと思うと、もうあっちへヨチヨチとかけて行く。
禰宜様宮田
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
あなたは『
六
(
ろく
)
の
宮
(
みや
)
の姫君』って短篇を読んではいらっしゃらなくって?
文放古
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ナニ、これはね、のうお高、
六
(
ろく
)
めの仕業だよ。ホラお前も知っている通り、家には可哀想な一人前でない連中を養ってあるが、その内に六という気違いがいるのだよ。その六が、何の為だか庭を
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
呆
(
あき
)
れた
人間
(
にんげん
)
共
(
ども
)
だ、
其樣
(
そん
)
な
臆病
(
をくびやう
)
な
船長
(
せんちやう
)
なんかは、
逃
(
に
)
げたとてどうせ
六
(
ろく
)
な
事
(
こと
)
はあるまい、
波
(
なみ
)
でも
喰
(
くら
)
つて
斃死
(
へたば
)
つてしまつたらうが、
※一
(
まんいち
)
生
(
い
)
きてゞも
居
(
ゐ
)
やうものなら、
此
(
この
)
武村新八
(
たけむらしんぱち
)
が
承知
(
しやうち
)
しねえ、
世間
(
せけん
)
の
見懲
(
みせしめ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
斯
(
か
)
うつと、取つて
六
(
ろく
)
になりますか」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
源
(
げん
)
だの、
六
(
ろく
)
だの、
腕白
(
わんぱく
)
どもの多い中に、
坊
(
ぼう
)
ちやん/\と別ものにして
可愛
(
かわい
)
がるから、姉はなし、
此方
(
こなた
)
からも
懐
(
なつ
)
いて、ちよこ/\と入つては、
縫物
(
ぬいもの
)
を
交返
(
まぜかえ
)
す、
物差
(
ものさし
)
で刀の真似
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お辰の代りに、花嫁に仕立てられたのは、どこから来たともなく、二三年この方、神田あたりを
彷徨
(
さまよ
)
い歩く女乞食のお
六
(
ろく
)
、これは、何を訊いても一向取り止めのない始末です。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
時
(
とき
)
に
神學
(
しんがく
)
の
議論
(
ぎろん
)
まで
現
(
あら
)
はれて一しきりはシガーの
煙
(
けむ
)
を
熢々濛々
(
ぼう/\もう/\
)
たる
中
(
なか
)
に
六
(
ろく
)
七
(
しち
)
の
人面
(
じんめん
)
が
隱見
(
いんけん
)
出沒
(
しゆつぼつ
)
して、
甲走
(
かんばし
)
つた
肉聲
(
にくせい
)
の
幾種
(
いくしゆ
)
が
一高一低
(
いつかういつてい
)
、
縱横
(
じゆうわう
)
に
入
(
い
)
り
亂
(
みだ
)
れ、これに
伴
(
ともな
)
ふ
音樂
(
おんがく
)
はドスンと
卓
(
たく
)
を
打
(
う
)
つ
音
(
おと
)
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
六
(
ろく
)
でなしの六蔵は、元来腕利きの仕立屋で、女房と
世帯
(
しょたい
)
を持ち、弟子小僧も使った奴。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、筋は、——女の名はお
六
(
ろく
)
——武家の娘で本当は
禄
(
ろく
)
と書くのだが——、少女時代にさらわれて道中胡麻の蠅の手先になり、ついうかうかと娘盛りの
二十歳
(
はたち
)
を越してしまったというのです。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
天明
(
てんめい
)
六
(
ろく
)
、
丙午年
(
ひのえうまどし
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
に
元日
(
ぐわんじつ
)
も
丙午
(
ひのえうま
)
で
此
(
こ
)
の
年
(
とし
)
、
皆虧
(
かいき
)
の
蝕
(
しよく
)
があつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
(
いち
)
が
起
(
お
)
き、
六
(
ろく
)
が
出
(
い
)
で、
三
(
さん
)
に
変
(
かは
)
り、
二
(
に
)
に
飜
(
かへ
)
り、
五
(
ご
)
が
並
(
なら
)
ぶ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
(
いち
)
か
六
(
ろく
)
か、
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に、ぽつりと
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
目
(
め
)
に
留
(
とま
)
んぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“六”の意味
《名詞》
六(ろく)
6。五より一多い数。カ行、ハ行の前では促音便になる。
(出典:Wiktionary)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
“六”を含む語句
六歳
六ヶ敷
六日
六合
六個
四六時中
六月
六ヶ
小六
六花
六十
十六夜
許六
六尺
中六番町
六時
六浦
六角
丈六
二六時中
...