“幾種”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくいろ60.0%
いくしゅ20.0%
いくしゆ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷やかなる石卓いしづくえの上にて、いそがわしげに筆を走らせ、小おんなが持て来る一盞ひとつきの珈琲のむるをも顧みず、あきたる新聞の細長き板ぎれにはさみたるを、幾種いくいろとなく掛けつらねたるかたえの壁に
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あまり一時に多数あまたの人を会合させるとかえって雑沓ざっとうするからそういう時は幾種いくしゅにも区別して先ず第一は会費二円の食道楽会を毎月一回開く。第二は一円の会費でこれも毎月開く。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
とき神學しんがく議論ぎろんまであらはれて一しきりはシガーのけむ熢々濛々ぼう/\もう/\たるなかろくしち人面じんめん隱見いんけん出沒しゆつぼつして、甲走かんばしつた肉聲にくせい幾種いくしゆ一高一低いつかういつてい縱横じゆうわうみだれ、これにともな音樂おんがくはドスンとたくおと
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)