“テン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:てん
語句割合
46.2%
23.1%
一〇7.7%
7.7%
7.7%
黄鼬7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顕家の若い眉と共に全軍は“士気シキテンチユウス”のがいだった。ゆらい、中央の官軍はいたずらに官爵かんしゃくを誇って老いやすかったが、みちのくの官軍は若かった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに河田のキング光子さんのポイント敬子さんのテンとヲールマイテイイとが引続いて面白い接戦をして降りました。私には到底その戦ひに入る力はありません。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
だいたいこの標準が一〇テンパーセント……アメリカの例はよく知りませんけれども、今の総司令部の係官の意見ではやはり一〇テンパーセントぐらいが適当だらうといふ。
対話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
一〇テンパーセントといふことはまづ標準として適当だと思ふ。
対話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
誰の気もおなじと見えて、ずらりと並べた目録の上に、いつかこの写本を見た読者の心をひいたらしく、ただ一つ題の上に、大きなテンをかけた一条がある。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
田能村竹田の山中人饒舌さんちゅうじんじょうぜつは「予、宮本武蔵ノ画布袋ほてい図ヲ蔵ス、筆法雋頴けいえい、墨色沈酣ちんかん阿堵あと一点、突々人ヲ射ル。又、設色馬十二題図ヲ観ル、朱ヲ施シ粉ヲテンジ、濃厚ヲ極ム、而シテ俗習ナシ、鞍鞭鑑諸具ニ至リテハ、古式ヲ按ジテ之ヲ作ル」
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬車に乗って、黄鼬テンの大きな長衣を着こみ、頭には天鵞絨ビロードの帽子を戴き、鳥の羽がさがりて顔もほとんど見えないばかりであった。