“黄鼬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てん66.7%
テン33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は橙色がかつた真紅の天鵞絨ビロードの袍を着てゐた。其黄鼬てんの毛皮のついた、広い袖口からは、限りなく優しい、上品な手が、覗いてゐる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
兎や野猫や黄鼬てんなどが、いぶかしそうに顔を覗かせ、侍女達の方を窺った。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
馬車に乗って、黄鼬テンの大きな長衣を着こみ、頭には天鵞絨ビロードの帽子を戴き、鳥の羽がさがりて顔もほとんど見えないばかりであった。