“十津川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とつがわ55.6%
とつかわ33.3%
このち5.6%
とつがは5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、笠置、赤坂の失墜しっついがひびいて、熊野ノ別当以下三ざんの勢力も、宮方には冷たく、宮はやがて吉野から十津川とつがわの深くに一時身をかくした。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大和十津川とつかわは維新の際まで皇室の御料地で、南朝以来の由緒あるによって、今でも全村の農民ことごとく士族である。
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「大弥太も逆意をあからさまにし、この館へとり詰めるという。……いよいよ十津川このちを去るときとなったぞ」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一人は郡山こほりやま藩の柳田徳蔵、今一人は尾州藩の鹿島復之丞かしままたのじようあとの二人は皆十津川とつがはの人で、前岡力雄りきを、中井刀禰雄とねをと云つた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)