“とつがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
十津川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中学時代に、私はこの十津川とつがわの九里峡をによる船で下ったことがあった。それは晴れた八月だった。
今夜大塔宮護良だいとうのみやもりなが親王様には、十津川とつがわの郷をお出ましになり、明日小原こはらに差しかかられまするが、大不忠の者あらわれて、大難にお遭いあそばさるる御相おんそう、未然にまざまざ現われたり。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
十津川とつがわの時の中山卿、朔平門外さくへいもんがいで暗殺された姉小路卿、洛北らくほくの岩倉卿、それらはたしかに公卿さんには珍しい豪胆な人に違いないが、この高村卿の突拍子には格別驚かされる。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)