“失墜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっつい87.5%
おと12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、笠置、赤坂の失墜しっついがひびいて、熊野ノ別当以下三ざんの勢力も、宮方には冷たく、宮はやがて吉野から十津川とつがわの深くに一時身をかくした。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その彼の失墜しっついの瞬間こそ、私が彼の中に、彼流にいう私の「場所」を発見できる唯一の瞬間になるのだ。……
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
しかも、その意地も通らず、桔梗河原でも武名を失墜おとした憤りは、毒焔の如く、玄蕃に生のある限り胸の底に燃えている。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)