“喜望峰”の読み方と例文
読み方割合
きぼうほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二年前、喜望峰きぼうほうの波止場で、朝霧の立ち込めた穏やかな海上を大きな水禽が群れをなして水とすれすれにんでいた光景を思い出す。
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
それによって帰国の旅の方針を定めねば成らなかった。遠く喜望峰きぼうほうを経由して、印度インド洋から東洋の港々を帰って行く長い航海の旅をえらぼうか。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
高麗こうらい大明だいみんはおろか、安南アンナン柬埔寨カンボジヤ婆羅納ブルネオ暹羅シャム高砂たかさご呂宋ルソン爪哇ジャバ満剌加マラッカはいうに及ばず、遠くは奥南蛮おくなんばんから喜望峰きぼうほうみさきをめぐり、大西洋へ出て、西班牙スペイン葡萄牙ポルトガル羅馬ローマ、どこへでも
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)