“ふしおが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伏拝66.7%
伏拜33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高坂は、悚然ぞっとして思わず手をげ、かつておんなが我にしたる如く伏拝ふしおがんで粛然しゅくぜんとした。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
終ると、頼朝はぬかずいて、鶴ヶ岡八幡のほうを伏拝ふしおがんだ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月影が射したから、伏拝ふしおがんで、心をめて、かし透かし見たけれども、みまわしたけれども、見遣みやったけれども、もののかおりに形あってほのかまぼろしかと見ゆるばかり、雲も雪も紫もひとえに夜の色にまぎるるのみ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
久八はやくもさとり得て又改めて申すやう其長庵とかにかたられし五十兩の金子きんすあな其外是迄これまでつかはれし金の仕埋しうめは私しが御引受ひきうけ申ます必ず/\御心配遊しんぱいあそばされなと何事も忠義ちうぎおもてあらはれたる久八が意見に千太郎は伏拜ふしおがかへす/″\もかたじけなし此恩必ず忘却わすれはせじと主從しうじう兩人ふたり寄擧よりこぞしばし涙にしづみけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)