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血統
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ちすぢ
ふりがな文庫
“
血統
(
ちすぢ
)” の例文
斯
(
か
)
う言ひ聞かせて、
軈
(
やが
)
て持主は牛の来歴を二人に語つた。現に今、多くを飼養して居るが、
是
(
これ
)
に
勝
(
まさ
)
る
血統
(
ちすぢ
)
のものは一頭も無い。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
さあ、ないと存じますわ。ですが、ロチィスター家は、昔からおとなしいと云ふよりは、烈しい
血統
(
ちすぢ
)
の人々だつたと云はれてを
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ポーと山と海とレーノの間にて、
眞
(
まこと
)
と悦びに缺くべからざる徳をかくにいたれるものたゞその
血統
(
ちすぢ
)
のみならず 九一—九三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
言ひ伝へによると、
白拍子
(
しらびやうし
)
静
(
しづか
)
が母の
磯禅師
(
いそのぜんじ
)
はこゝに住むでゐたのださうで、禅師の
血統
(
ちすぢ
)
はその後も伝はつてゐるが、
産
(
うま
)
れる娘は皆
醜婦揃
(
すべたぞろ
)
ひである。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かさね
來
(
き
)
しが
當代
(
たうだい
)
の
新田
(
につた
)
のあるじは
家
(
いへ
)
につきて
血統
(
ちすぢ
)
ならず
一人娘
(
ひとりむすめ
)
に
入夫
(
にふふ
)
の
身
(
み
)
なりしかば
相
(
あひ
)
思
(
おも
)
ふの
心
(
こゝろ
)
も
深
(
ふか
)
からず
且
(
かつ
)
は
利
(
り
)
にのみ
走
(
はし
)
る
曲者
(
くせもの
)
なればかねては
松澤
(
まつざは
)
が
隆盛
(
りうせい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
話にも聞きつらん、祖先
兵衞
(
ひやうゑ
)
直頼殿、
餘五將軍
(
よごしやうぐん
)
に
仕
(
つか
)
へて
拔群
(
ばつくん
)
の譽を顯はせしこのかた、
弓矢
(
ゆみや
)
の前には
後
(
おく
)
れを取らぬ齋藤の
血統
(
ちすぢ
)
に、
女色
(
によしよく
)
に魂を奪はれし未練者は其方が初めぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
千萬言を
費
(
つひや
)
したところで、呑込める筈はなく、百人に許した唇も、どんな罪惡の
因子
(
いんし
)
を持つて居るかも知れない
血統
(
ちすぢ
)
も、
花魁
(
おいらん
)
といふ名で淨化される、單純至極な考へやうには
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『しかし、』とお志保は
清
(
すゞ
)
しい
眸
(
ひとみ
)
を輝した。『
父親
(
おとつ
)
さんや
母親
(
おつか
)
さんの
血統
(
ちすぢ
)
が
奈何
(
どんな
)
で御座ませうと、それは瀬川さんの知つたことぢや御座ますまい。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あゝ人の
血統
(
ちすぢ
)
のたゞ
小
(
さゝや
)
かなる
尊貴
(
たふとさ
)
よ、情の衰ふるところなる世に、汝人々をして汝に誇るにいたらしむとも 一—三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
お兄さまがお部屋へいらして御覽になつた時にや、もう大方固くなつてゐらつしやいました。あゝ、お孃さん方、ほんとにお父さまは古いお
血統
(
ちすぢ
)
の一番おしまひのお方でございましたよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
掛けないで下さいよ。あれは、下女に
雇
(
やと
)
つた水呑百姓の娘だし、それに、
血統
(
ちすぢ
)
も良くありません。伜の嫁などと、飛んでもないことで、——年季が明けさへすれば、この三月には、親許に返します
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先代の義弟と言つても何んの
血統
(
ちすぢ
)
關係はなく、先代の娘の幾代を差置いて、淺田屋の身上を繼いだ形になるのですから、幾代には充分徳次郎を怨む理由があつたわけで、幾代の部屋の前を通らずには
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
〔衣〕
血統
(
ちすぢ
)
の尊さは美しき衣の如し
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「——私は、あの、先代の成瀬屋の
血統
(
ちすぢ
)
の者で御座います」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“血統(
家系
)”の解説
家系(かけい)または血統(けっとう、ちすじ)とは、親子・兄弟・婚姻・養子など様々な関係性で結ばれる特定の家族、血族集団を指す。一定の血族集団の中で同一の階級または地位、氏、家名、家格、家業、家財を世襲で継承する場合に使われることが多い。類似概念に家柄などがある。
(出典:Wikipedia)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
統
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“血統”で始まる語句
血統證
血統探