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千筋
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ちすぢ
ふりがな文庫
“
千筋
(
ちすぢ
)” の例文
いや
念
(
ねん
)
のために——はゝゝ。も
一
(
ひと
)
つ
上
(
うへ
)
が
萬年橋
(
まんねんばし
)
、
即
(
すなは
)
ち
小名木川
(
をなぎがは
)
、
千筋
(
ちすぢ
)
萬筋
(
まんすぢ
)
の
鰻
(
うなぎ
)
が
勢揃
(
せいぞろひ
)
をしたやうに
流
(
なが
)
れてゐます。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長
(
なが
)
し
大河
(
おほかは
)
の
水
(
みづ
)
に
沈
(
しづ
)
む
覺悟
(
かくご
)
も
極
(
きわ
)
めしかど
引
(
ひか
)
れし
後
(
うし
)
ろ
髮
(
がみ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
にはあらで
一筋
(
ひとすぢ
)
に
逢
(
あ
)
ふといふ
日
(
ひ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
金髪
(
きんぱつ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
なし、さと
乱
(
みだ
)
る。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
千筋
(
ちすぢ
)
の髪の波に流るゝ
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
變
(
かは
)
れば
現在
(
げんざい
)
、
夫
(
をつと
)
の
見
(
み
)
る
前
(
まへ
)
。
婦人
(
ふじん
)
は
身震
(
みぶる
)
ひして
飛退
(
とびの
)
かうとするのであつたが、
輕
(
かる
)
く
撓柔
(
しなやか
)
に
背
(
せ
)
にかかつた
手
(
て
)
が、
千曳
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
の
如
(
ごと
)
く、
千筋
(
ちすぢ
)
の
絲
(
いと
)
に
似
(
に
)
て、
袖
(
そで
)
も
襟
(
えり
)
も
動
(
うご
)
かばこそ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
ふさ付き帽子面もちゆたかに洋服かる/″\と花々敷を、坊ちやん坊ちやんとて此子の追從するもをかし、多くの中に
龍華
(
りうげ
)
寺の
信如
(
しんによ
)
とて、
千筋
(
ちすぢ
)
となづる黒髮も今いく
歳
(
とせ
)
のさかりにか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ふさ付き帽子
面
(
おも
)
もちゆたかに洋服かるがると花々しきを、坊ちやん坊ちやんとてこの子の
追従
(
ついしよう
)
するもをかし、多くの中に
龍華寺
(
りうげじ
)
の
信如
(
しんによ
)
とて、
千筋
(
ちすぢ
)
となづる黒髪も今いく
歳
(
とせ
)
のさかりにか
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
千筋
(
ちすぢ
)
に
乱
(
みだ
)
るゝ
水
(
みづ
)
とゝもに
其
(
そ
)
の
膚
(
はだへ
)
が
粉
(
こ
)
に
砕
(
くだ
)
けて、
花片
(
はなびら
)
が
散込
(
ちりこ
)
むやうな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
長
(
なが
)
うとは
申
(
まを
)
しませぬ
申
(
まを
)
しあげたきこと
一通
(
ひととほ
)
りと
詞
(
ことば
)
きれ/″\に
涙
(
なみだ
)
漲
(
みなぎ
)
りて
引止
(
ひきと
)
むる
腕
(
かひな
)
ほそけれど
懸命
(
けんめい
)
の
心
(
こゝろ
)
は
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
ゐ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
百筋
(
もゝすぢ
)
力
(
ちから
)
なき
力
(
ちから
)
拂
(
はら
)
ひかねて
五尺
(
ごしやく
)
の
身
(
み
)
なよ/\となれど
態
(
わざ
)
と
荒々
(
あら/\
)
しく
突
(
つ
)
き
退
(
の
)
けてお
人違
(
ひとちが
)
ひならん
其樣
(
そのやう
)
な
仰
(
おほ
)
せ
承
(
うけたま
)
はる
私
(
わたくし
)
にはあらず
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
よりお
供
(
とも
)
せし
車夫
(
しやふ
)
の
耳
(
みゝ
)
には
何
(
なん
)
のことやら
理由
(
わけ
)
すこしも
分
(
わか
)
りませぬ
車代
(
しやだい
)
賜
(
たま
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“千筋”で始まる語句
千筋縞