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血相
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けつさう
ふりがな文庫
“
血相
(
けつさう
)” の例文
……
魔物
(
まもの
)
だ、
鬼
(
おに
)
だ
喚
(
わめ
)
いて、
血相
(
けつさう
)
を
変
(
か
)
へてござる……
何
(
ど
)
うも
見
(
み
)
た
処
(
ところ
)
、——
未
(
ま
)
だ
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
に
逆上
(
のぼせあが
)
らつしやるなよ——
何
(
ど
)
うやら
取逆
(
とりのぼ
)
せて
居
(
ゐ
)
さつしやるが、はて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
泥草鞋
(
どろざうり
)
つかんで
投
(
なげ
)
つければ、ねらひ
違
(
たが
)
はず
美登利
(
みどり
)
が
額際
(
ひたいぎは
)
にむさき
物
(
もの
)
したゝか、
血相
(
けつさう
)
かへて
立
(
たち
)
あがるを、
怪我
(
けが
)
でもしてはと
抱
(
だ
)
きとむる
女房
(
にようぼう
)
、ざまを
見
(
み
)
ろ、
此方
(
こつち
)
には
龍華寺
(
りうげじ
)
の
藤本
(
ふぢもと
)
がついて
居
(
ゐ
)
るぞ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると、
南瓜
(
かぼちや
)
は今まではしやいでゐたやつが、急に
血相
(
けつさう
)
を変へながら坐り直して——それから君、何をやつたと思ふ。あいつがそのとろんこになつた眼を据ゑてハムレツトの
声色
(
こわいろ
)
を使つたんだ。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お銀ちやんは、
血相
(
けつさう
)
をかへて怒り出した。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
私
(
わたし
)
はバタ/\と
飛
(
と
)
びおりた。「ちよつと
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ておくれ、
焦
(
こ
)
げくさいよ。」
家内
(
かない
)
が
血相
(
けつさう
)
して
駈
(
か
)
けあがつた。「
漏電
(
ろうでん
)
ぢやないか
知
(
し
)
ら。」——
一日
(
いちにち
)
の
地震
(
ぢしん
)
以來
(
いらい
)
、たばこ
一服
(
いつぷく
)
、
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のない
二階
(
にかい
)
である。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“血相”の意味
《名詞》
感情をだした顔の様子。顔付き。顔色。
(出典:Wiktionary)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血糊
血塗