“尨”の読み方と例文
読み方割合
むく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤熊のこの容態では、成程立聴たちぎきをする隠れ場所に、見世物小屋を選ばねばならなかったろう、と思うほど、薄気味の悪い、その見世物は、人間の顔のむく犬であった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「わたしは自然によらなければ書かない。わたしは生きたむく犬の背中でペンを拭ふ」