“廿一”の読み方と例文
読み方割合
にじゅういち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廿一にじゅういち日朝まだきに起き出でて見るに有明の月東の空に残りて雨はなごりなく晴れたり。心地よき事いわん方なし。七時上野停車塲に行けば長塚すでにありて吾を待つ。
滝見の旅 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
この会津地方には一般怪談の如きはとぼしくない、ことに前年すなわち明治廿一にじゅういち年七月十五日には、かの磐梯山が噴火して、めに、そのすぐ下に横たわる猪苗代湖いなわしろこに注ぐ、長瀬川ながせがわの上流を
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
服装神妙。しかし上衣にもスカートにも目立たない好尚が感知される。いかにも柄にぴったりした感じだ。年歯はそう、廿一にじゅういちというところか。笑うと美の壊れる人があるが、この人は愛嬌を増す。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)