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故意々々
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わざ/\
破りて
開なば隨分容易に
開べきなれど
假令奉行職の者なりとも
他人の所持品の
錠前を
手込に破る事はならず因て
故意々々鐵物屋を
呼出して
開させられたるなり是奉行職を
報はんと
故意々々遣はされたる此金なれば
假令其儘御受取なされたとて何の不義理が
有べきぞ殊に今日も今日とて表の
質屋よりは度々の
催促若や流れに出る時は
僅十二三兩の金子にて大切の
大小を
急ぎ程なく穀物屋吉右衞門方へ
尋ね
到り
某しは江戸麻布原町家主平兵衞と申者なるが
此方の
御子息吉之助殿の事に付て
少々御相談申度儀之あり
故意々々參りたり吉右衞門殿
御在宿かと申
入けるに番頭其事を