“げんしやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
現象81.8%
元正9.1%
沅湘9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ眼前がんぜんこほりぢては毎日まいにちあたゝかひかり溶解ようかいされるのをた。かれにはそれがたゞさういふ現象げんしやうとしてのみうつつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
又和銅四年には、勅命を承けて太安万侶おほのやすまろが、稗田阿礼ひえだのあれの口授に依つて、古事記を筆録し、翌年これを完成してたてまつり、又元正げんしやう天皇の御代には、舎人親王とねりしんわうが勅を奉じて、日本書紀を撰せられてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
僕はO君と話しながら、「沅湘日夜東げんしやうにちやひがしに流れて去る」といふ支那人の詩を思ひ出した。かういふ大都会の中の川は沅湘げんしやうのやうに悠々と時代を超越してゐることは出来ない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)