“元正”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんしょう66.7%
げんしやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
持統、文武もんむ、元明、元正げんしょうの四帝三十五・六年の間は、主に母后の帝位をがれた時代で、聖武天皇はかような状態の後をうけ、久しぶりに男子として帝位に就かれた方である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
元正げんしょう天皇、養老七年夏五月芳野離宮に行幸あった時、従駕の笠金村かさのかなむらが作った長歌の反歌である。「白木綿」はたえかじ(穀桑楮)の皮から作った白布、その白木綿しらゆうの如くに水の流れ落つる状態である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
又和銅四年には、勅命を承けて太安万侶おほのやすまろが、稗田阿礼ひえだのあれの口授に依つて、古事記を筆録し、翌年これを完成してたてまつり、又元正げんしやう天皇の御代には、舎人親王とねりしんわうが勅を奉じて、日本書紀を撰せられてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)