“ボックス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桟敷33.3%
特等席16.7%
16.7%
16.7%
棧敷16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼はこの生きた新聞から、あの桟敷ボックスの一件が大成功で、マンハイムの期待以上だったということを、聞き知った。
大王キングフィリップは、憂慮と病苦とでほとんど失神状態だった。そのオペラ特等席ボックスから、高らかな祭壇を眺めおろすとき、彼は休みなく祈った。
そこで膝まずき、奥に向かって開く小さな窓から、そっと覗くと、ちょうどオペラの特等席ボックスから見おろすようなぐあいに、広々とした大教会堂の内部が眺められるのだった。
真弓は、広間の片隅の、ボックス卓子テーブルへ、男爵を引っぱって行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
札場の若い男が昼のボックスに長々と寝て西瓜すゐくわの皮をペン小刀ナイフでむいて居る詩であつた。何の関係も無い事だがその詩を思出した。そして、「寂れた沈着おちつきの無い町だ。」とこの町を見た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
棧敷ボックスの内張も暗紅色、幾百の座席も暗紅色。
シナーニ書店のベンチ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)