ボックス)” の例文
札場の若い男が昼のボックスに長々と寝て西瓜すゐくわの皮をペン小刀ナイフでむいて居る詩であつた。何の関係も無い事だがその詩を思出した。そして、「寂れた沈着おちつきの無い町だ。」とこの町を見た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)