“桝形”の読み方と例文
読み方割合
ますがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関所の跡は、箱根町と元箱根の間に、今も桝形ますがたが残っているが、これを避けて姥子うばこへ回ると、湖尻こじりの手前に、もう一つ、小型の関所があった。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ことに昔の本陣だつたままの家作りの牡丹屋や桝形ますがたの茶屋の古びた美しさや、その村はづれの分去わかされのあたりの山々の眺めなどをなつかしんで
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
桝形ますがたの茶屋の番人は何をしている。あそこで食いとめて、こちらへ入れないようにしたらよかりそうなものじゃないか。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)