“分去”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかさ50.0%
わかされ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに昔の本陣だつたままの家作りの牡丹屋や桝形ますがたの茶屋の古びた美しさや、その村はづれの分去わかされのあたりの山々の眺めなどをなつかしんで
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
おえふがまだ二十はたちかそこいらで、もう夫と離別し、幼兒をひとりかかへて、生みの親たちと一しよに住むことになつた分去わかされの村は、その頃、みるかげもない寒村になつてゐた。
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
その翌日、英夫君は二時の汽車で帰るというので、昼飯を早目にすませてから、お別れに村の西のはずれの、分去わかされのところまでぶらっと散歩に行った。
雉子日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)