“特等席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ボックス50.0%
パレラス50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大王キングフィリップは、憂慮と病苦とでほとんど失神状態だった。そのオペラ特等席ボックスから、高らかな祭壇を眺めおろすとき、彼は休みなく祈った。
そこで膝まずき、奥に向かって開く小さな窓から、そっと覗くと、ちょうどオペラの特等席ボックスから見おろすようなぐあいに、広々とした大教会堂の内部が眺められるのだった。
同好の貴婦人たちと連日闘牛場コリダ特等席パレラスに陣取って、夜はこれら贔屓ひいき闘牛士マタドールたちを引き具して宴席を共にし、ほとんど家で晩餐なぞを取ったこともないのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)