“紙店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみや80.0%
かみみせ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えゝ浅草の三筋町——俗に桟町さんまちという所に、御維新ごいっしん前まで甲州屋と申す紙店かみやがござりました。主人あるじは先年みまかりまして、お杉という後家が家督あとを踏まえてる。
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
学校と露路をあいにして、これも元禄げんろく年間に建った表町通りの紙店かみやの荷蔵がある。その裏の何かを取りはらって空地が出来た時、どんなに児童たちはよろこんだかしれない。
本町の通には紅白の提灯が往来ゆききの人の顔に映った。その影で、私は鳩屋はとやのI、紙店かみみせのKなぞの手を引き合って来るのに逢った。いずれも近所の快活な娘達だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)