“うつせみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空蝉86.7%
現身11.1%
陽世2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さんざん、楽しんだあげく、空蝉うつせみみたいな女のぬけ殻を、持って行くにちがいない。忠平に、そのあとを贈呈するのはおもしろい。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胸も胴も腰部も、現身うつせみのようになまめいて、薄闇のなかに艶麗えんれいな姿で立っている。あたかも金堂の壁画から抜け出してきたようにもみえる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
あざむくに詞なければ、じつをもてぐるなり。必ずしもあやしみ給ひそ。吾は九三陽世うつせみの人にあらず、九四きたなきたまのかりにかたちを見えつるなり。