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朝熊
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あさま
ふりがな文庫
“
朝熊
(
あさま
)” の例文
神苑の太古の森も、五十鈴川の白い帯水も、神路山、
朝熊
(
あさま
)
、前山の諸峰も、鳥羽の漁村も伊勢の
大海
(
おおうな
)
ばらも、すべてが自分の下にあった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
南の方には伊勢湾が開けて、その向うに
朝熊
(
あさま
)
が高くなつて見えてゐる。伊良湖の鼻と神島と相対してゐる形もよく見える。
知多の野間で
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
海の
彼方
(
かなた
)
は伊勢の国、波の末にかすかにかかる
朝熊
(
あさま
)
ヶ岳
(
だけ
)
。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
外套の襟に首をすくめながら夜空の
朝熊
(
あさま
)
山を見て
佇
(
たたず
)
む。十余年前、武蔵を書いていたころ、登ったことのある山だ。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その上に
前山
(
まえやま
)
、すこし東に
方
(
あた
)
って
朝熊
(
あさま
)
山が見え、それを繋ぐ山と山との肩の間から、
群山
(
ぐんざん
)
を
睥睨
(
へいげい
)
するように、
突兀
(
とっこつ
)
として、剣のような一峰が望まれた。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
熊
常用漢字
小4
部首:⽕
14画
“朝熊”で始まる語句
朝熊山
朝熊嶽