“前山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきやま30.0%
ぜんざん30.0%
まえやま20.0%
まへやま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああいう老大家もくちばしの黄ろいさえずりを敢えて行うていたかと、見直したときには詩人としての藤村山嶽には、前山さきやまとも見られる幾多の美しい若木で飾られた麓山を四顧したものであった。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
逡巡しゅんじゅんとして曇り勝ちなる春の空を、もどかしとばかりに吹き払う山嵐の、思い切りよく通り抜けた前山ぜんざん一角いっかくは、未練もなく晴れ尽して、老嫗ろううの指さすかた巑岏さんがん
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その上に前山まえやま、すこし東にあたって朝熊あさま山が見え、それを繋ぐ山と山との肩の間から、群山ぐんざん睥睨へいげいするように、突兀とっこつとして、剣のような一峰が望まれた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別館は、そのうら廊下から川向ふを見ると前山まへやま並びにその左右の青い樹木やこうえふが見える代りに、ごた/\と人の往き來がやかましい。
塩原日記 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)