“さきやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サキヤマ
語句割合
前山37.5%
先山25.0%
佐紀山12.5%
木樵頭12.5%
樵夫12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前山さきやまあかきつつじか日の照りて霞こめたり見さだむらくは
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
円錐形の光に照らし出されたこの場のありさまは、近々と、異様に平静で炭坑内の最終のキリハで、つかれ切った坑夫の先山さきやま後山あとやまとが働いているようにも見える。
胎内 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
海竜王寺を出ると、村で大きな柿を二つほど買って、それを皮ごとかじりながら、こんどは佐紀山さきやまらしい林のある方に向って歩き出した。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
多摩川たまがわべりになった調布ちょうふの在に、巳之吉みのきちという若い木樵きこりがいた。その巳之吉は、毎日木樵頭さきやま茂作もさくれられて、多摩川の渡船わたしを渡り、二里ばかり離れた森へ仕事に通っていた。
雪女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
乾いた落葉が、あわてゝカラカラと舞いはしる。箒をさかさに立てた様な雑木山に、長いのこを持った樵夫さきやまが入って、くわ煙管ぎせるならくぬぎを薪にる。海苔疎朶のりそだを積んだ車が村を出る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)