“ぜんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全山50.0%
前山50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全山ぜんざん城地じょうちと見なし、十七ちょう外郭そとぐるわとし、龍眼りゅうがんの地に本丸ほんまるをきずき、虎口ここうに八門、懸崖けんがい雁木坂がんぎざか、五ぎょうはしら樹林じゅりんにてつつみ、城望じょうぼうのやぐらは黒渋くろしぶにてりかくし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これも全山ぜんざんの人には、寝耳ねみみに水のおどろきであったろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
背後うしろの山に落ちかけた夕陽の光が、紅葉しかけた前山ぜんざんの一角を赤赤と染めていた。彼は水際みぎわにおりるのをめて藤葛を見つめていたが、どうもその藤葛に山上へ登る秘密があるように思われて来た。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)