前山さきやま)” の例文
ああいう老大家もくちばしの黄ろいさえずりを敢えて行うていたかと、見直したときには詩人としての藤村山嶽には、前山さきやまとも見られる幾多の美しい若木で飾られた麓山を四顧したものであった。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
前山さきやまあかきつつじか日の照りて霞こめたり見さだむらくは
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
アフリカに日の入るときに前山さきやまは黒くなりつつ雲の中の日
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
前山さきやま夕光ゆうかげ寒きから松は材小屋の前を行きつつし見ゆ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)