“しょうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娼婦62.5%
樵夫17.5%
相府12.5%
小阜2.5%
少輔2.5%
尚父2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桂子にはとにかく、まじめになりたいという気持が感じられるが、その四、五人の女たちは、全く典型的な娼婦しょうふのように私には思われた。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
恐らくは後来樵夫しょうふと物ずきとの外は通らぬ路になり、峠の茶屋は茶屋跡とでもいう地名になってしまうことであろう。
峠に関する二、三の考察 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その頃また孔明も久しぶりに成都へもどり、劉禅りゅうぜんを拝して、相府しょうふに退き、しばし病を養っていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東方を顧れば、箱根足柄にかぶさる雲から、雨脚のような光線が流れて、大裾野は扇の地紙のように、森や小阜しょうふの折目を正しくして、黄色に展開している。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
五月二十三日と二十五日の日付をもつ伊藤民部兼大蔵少輔しょうふから大隈民部兼大蔵大輔にあてた書簡(『伊藤博文伝』上巻所収)で、この二人がいかにこのスキャンダルで仰天したか、あきらかになる。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
くらいは人臣をきわめてなおあきたらず、太政太師だいじょうたいしと称していたが、近頃は自ら尚父しょうふとも号していた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)